「介護に疲れて、数日でいいから休みたい」「冠婚葬祭や出張のあいだ、親をどこかに預けられたら」——そんなとき使えるのがショートステイ(短期入所)です。でも「かわいそうかな」「嫌がられそう」と、ためらっている方も多いのではないでしょうか。
結論:ショートステイは、介護保険で使える「介護者が休むための正式なサービス」です。1泊2,000〜1万円ほどで数日〜数週間預けられ、介護する人の休息(レスパイト)は堂々とした利用目的。共倒れを防ぐために、罪悪感なく使ってほしい制度です。
この記事では、元MSW(医療ソーシャルワーカー)として20年間、数多くのご家族にショートステイを案内してきた経験から、費用・使い方・嫌がるときの対処を、やさしく解説します。

ショートステイとは?2つのタイプ
ショートステイは、施設に1泊〜最大30日まで短期入所して、食事・入浴・排せつなどの介護を受けられるサービスです。大きく2タイプあります。
- 短期入所生活介護:特養などで生活の介護を受ける(一般的なショートステイ)
- 短期入所療養介護:老健などで医療的ケア・リハビリも受けられる
要支援1から利用でき、要介護認定を受けていれば介護保険が使えます。
費用の目安
介護保険の自己負担(1〜3割)+食費・滞在費で、1泊あたりおよそ2,000円〜1万円が目安です(要介護度・部屋のタイプで変動)。所得が低い方は「負担限度額認定証」で食費・居住費が軽減されます。
使い方の流れ
- ケアマネに相談(「休みたい」「予定がある」と正直に)
- ケアプランに組み込む(定期利用も単発利用も可能)
- 施設の空きを確認・予約(人気施設は1〜2か月前から)
- 持ち物を準備して利用開始(薬・着替え・保険証など)
ポイントは「介護者が休みたい」は立派な利用理由だということ。遠慮せずケアマネに伝えてください。
親が嫌がるときの対処
- 「お泊まりのリハビリ」など言い方を工夫(「預けられる」と感じさせない)
- デイサービスで慣れた施設のショートを使う(顔なじみがいると安心)
- 1泊から小さく試す(いきなり1週間はハードルが高い)
- 家族の事情を正直に伝えるのも手(「私が倒れたら共倒れになる」)
また、ショートステイの空きがない・本人がどうしても施設を嫌がるときは、自宅に来てもらう介護保険外サービスで介護者の休息時間をつくる方法もあります。
よくある質問
Q. 介護者が休むためだけに使っていいの?
はい。レスパイト(介護者の休息)はショートステイの正式な目的の一つです。罪悪感を持つ必要はまったくありません。介護を長く続けるための、大切な仕組みです。
Q. 急に必要になったとき、すぐ使える?
空きがあれば急な利用も可能ですが、確実ではありません。「いざという時のために、使える施設を前もって決めておく」のがおすすめです。ケアマネに相談しておきましょう。
まとめ|この記事のポイント
最後に、この記事のポイントをおさらいします。
- ショートステイは1泊〜30日の短期入所サービス
- 費用は1泊2,000円〜1万円ほど(軽減制度あり)
- 介護者の休息は正式な利用目的。罪悪感は不要
- 嫌がるときは言い方の工夫と「1泊から」
- 急な事態に備えて前もってケアマネに相談