「せっかくデイサービスの手続きをしたのに、親が行きたがらない」「当日になると『行かない』と言い出す」——介護する家族にとって、本当に困る問題ですよね。デイに行ってくれないと、介護者が休む時間もなくなってしまいます。
結論:デイサービスを嫌がるのには、本人なりの理由(プライド・不安・合わない)が必ずあります。無理強いや説得ではなく、「理由に合わせた作戦」と「本人に合う事業所選び」で、多くの方が通えるようになります。
この記事では、元MSW(医療ソーシャルワーカー)として20年間、デイサービスを嫌がる方とご家族を数多く見てきた経験から、嫌がる理由別の対処法をやさしく解説します。

親がデイサービスを嫌がる5つの理由
- 「年寄り扱いされたくない」(プライド・抵抗感)
- 知らない場所・人が不安(環境の変化への恐れ)
- 「子どもっぽい活動が嫌」(レクリエーションが合わない)
- 体調や聴こえの問題(疲れる・会話についていけない)
- 「家族に迷惑をかけている」という遠慮
大切なのは「わがまま」と決めつけないこと。どの理由に当てはまるかで、打つ手が変わります。
理由別・上手な勧め方
プライドが理由なら
「介護」「デイサービス」という言葉を使わず、「リハビリに行く」「体操教室」「お風呂に入りに行く」など、本人が受け入れやすい言い方に変えましょう。医師やケアマネから「リハビリのために」と勧めてもらうのも効果的です。
不安が理由なら
見学や半日体験から始めましょう。家族が同行できる事業所もあります。「合わなければやめていい」と伝えると、心のハードルが下がります。
内容が合わないなら
デイサービスは事業所によって特色がまったく違います。リハビリ特化型・趣味活動中心・入浴だけの短時間型など、本人に合うタイプをケアマネと探し直しましょう。「デイが嫌い」ではなく「あのデイが合わなかった」だけのことも多いのです。
やってはいけないNG対応
- 無理やり車に乗せる(不信感が残り、余計に頑なに)
- 「行かないとダメ」と叱る(プライドを傷つける)
- だまして連れて行く(一度は行けても続きません)
どうしても行かないとき|家族が休む別の方法
いろいろ試しても通えないことはあります。そのときは、デイ以外の方法で「介護者が休む時間」を確保してください。訪問介護やショートステイのほか、介護保険外サービスなら、自宅への訪問で話し相手・見守り・外出付き添いを頼めます。「施設に行くのは嫌だが、家に来てくれる人とは話せる」という方は少なくありません。
よくある質問
Q. 認知症の親が「行った約束を忘れて」拒否します
前日や当日の朝に説明し直すより、迎えのスタッフに「お茶にでも」と自然に誘ってもらう方がうまくいくことが多いです。事業所に相談すれば、声かけを工夫してくれます。
Q. 何回目で慣れますか?
個人差がありますが、3回〜2か月ほどで顔なじみができると定着する方が多い印象です。最初の数回で判断せず、少し様子を見てあげてください。
まとめ|この記事のポイント
最後に、この記事のポイントをおさらいします。
- 嫌がるのには理由がある(プライド・不安・合わない)
- 「デイサービス」と言わず「リハビリ」など言い方を変える
- 見学・半日体験から小さく始める
- 合わなければ事業所を変えるのも手
- 通えなくても家族が休む手段は他にもある。一人で抱えない