認知症・介護で使える税金控除を完全解説【2026年確定申告版】元MSWが損しない申告方法を教えます

「親が認知症と診断されたけど、税金で何か変わるの?」「介護にかかった費用って確定申告で戻ってくる?」そんな疑問を持つ方はとても多いです。実は、介護や認知症に関連する税金控除の種類は複数あり、うまく活用すれば年間で数万円〜数十万円の節税になることもあります。私は医療ソーシャルワーカーとして17年間、「知らなかったせいで数万円損していた」という介護家族を何度も見てきました。この記事では「介護×税金」で絶対に知っておくべき知識を解説します。


目次

介護・認知症で使える税金控除の全体像(5種類)

控除の種類対象者控除額の目安
①社会保険料控除介護保険料を支払った人支払額の全額
②医療費控除年間医療費10万円超の人超過分×税率(最大200万円)
③障害者控除要介護2以上の認定を受けた人27万円〜75万円
④扶養控除親を扶養している人38万円〜58万円
⑤その他成年後見・施設入居の贈与等状況により異なる

① 社会保険料控除:介護保険料は全額控除できる

介護保険料は「社会保険料控除」の対象で、支払った全額が所得から控除されます。65歳以上で普通徴収の方は確定申告が必要です。また同居の親の介護保険料を子が代わりに支払った場合も子の控除対象になります。年間平均72,000円の保険料は、課税所得400万円(税率20%)なら約14,400円の節税になります。


② 医療費控除:認知症の診断・治療費も対象になる

費用の種類対象
認知症の診断費用・薬代(アリセプト等)✅ 対象
訪問看護・訪問リハビリ✅ 対象
通院交通費(電車・バス・タクシー)✅ 対象
老健・特養の施設利用料✅ 対象(特養は2分の1)
介護保険外の生活援助・市販サプリ❌ 対象外
おむつ代⚠️ 医師の証明書があれば対象
年間医療費控除額節税額(税率20%)
30万円20万円約4万円
50万円40万円約8万円
100万円90万円約18万円

③ 障害者控除:要介護認定で27万〜75万円の控除

障害者手帳がなくても、要介護認定を受けた方は市区町村に「障害者控除対象者認定書」を申請することで障害者控除を受けられます。申請手順:①市区町村の介護保険担当窓口で申請 ②審査(2〜4週間) ③認定書を受け取り確定申告で使用。毎年申請が必要な自治体が多いので注意。

要介護度控除区分控除額
要介護1・2障害者控除27万円
要介護3・4・5特別障害者控除40万円
要介護4・5(同居)同居特別障害者控除75万円

④ 扶養控除:70歳以上の親は控除額がアップ

区分条件控除額
一般の扶養控除16歳以上の扶養親族38万円
老人扶養控除70歳以上(別居)48万円
同居老人扶養控除70歳以上(同居)58万円

対象条件:親の年間所得が48万円以下(年金収入のみなら158万円以下が目安)。施設に入所していても生活費を負担していれば対象になる場合があります。扶養控除と障害者控除は重複申告できます


確定申告の手順

STEP1:医療費領収書・介護保険料証明書・障害者控除対象者認定書を集める STEP2:国税庁e-Taxで医療費控除の明細書を作成 STEP3:確定申告書に記入し提出(2月16日〜3月15日)。還付金は1〜2ヶ月後に振込。医療費領収書は添付不要ですが5年間自宅保管が必要です。


よくある疑問Q&A

Q:過去の申告で控除漏れがあった場合、今からでも申告できますか?

A:5年前まで遡って「更正の請求」ができます。2020年以降の申告で控除漏れがあれば今からでも還付を受けられます。税務署に相談してください。

Q:兄弟で介護費用を分担している場合、誰が申告できますか?

A:医療費控除は生計を一にする家族全員分を合算して申告できます。ただし扶養控除・障害者控除は扶養している一人しか申告できません。兄弟間で事前に話し合っておきましょう。


まとめ:介護×税金で損をしないための5つのポイント

ポイントやること
① 領収書は絶対に捨てない病院・薬局・介護サービスの領収書をすべて保管
② 障害者控除対象者認定書を申請する要介護認定を受けたら市区町村に申請(毎年)
③ おむつ代の証明書を医師に発行してもらう主治医に「おむつ使用証明書」を依頼
④ 扶養控除を忘れずに申告する親の年金が158万円以下なら対象の可能性大
⑤ 過去5年分を遡って申告できる控除漏れがあれば「更正の請求」で取り戻せる

特に障害者控除は申請しないと絶対に受けられない控除です。要介護認定を受けている方は、まず市区町村の窓口に「障害者控除対象者認定書の申請」を問い合わせることから始めてください。


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