「要介護認定を申請したいけど、どこに行けばいいの?」「申請してから何日で結果が出るの?」——親の介護が始まる時、最初の関門が要介護認定の申請です。
元医療ソーシャルワーカーとして20年間、数百件の申請に立ち会ってきた経験から、申請から認定まで全てのステップ・注意点・よくある失敗をわかりやすく解説します。
[toc]
目次
要介護認定の流れ(申請〜認定まで)
要介護認定は申請から認定通知まで通常30日以内が目安です。
| ステップ | 内容 | 期間 |
|---|---|---|
| ①申請 | 市区町村の介護保険窓口または地域包括支援センターへ申請書を提出 | 即日 |
| ②訪問調査 | 調査員が自宅を訪問し74項目を調査 | 申請後1〜2週間 |
| ③主治医意見書 | 市区町村から主治医に意見書の作成を依頼 | 並行して作成 |
| ④一次判定 | 訪問調査の結果をコンピューターで集計 | 自動処理 |
| ⑤二次判定(介護認定審査会) | 医師・専門家が最終判定 | 申請後2〜4週間 |
| ⑥認定通知 | 認定結果(要支援1〜2・要介護1〜5・非該当)を書面で通知 | 申請から30日以内 |
申請に必要なもの・申請場所
- 要介護認定申請書(市区町村の窓口 or 地域包括支援センター)
- 介護保険被保険者証(65歳以上は交付済み)
- 身分証明書
- 主治医の情報(病院名・医師名・電話番号)
訪問調査で絶対に伝えるべきこと
訪問調査は認定の合否を左右する最重要ステップです。多くの方が「良いところを見せようとする」ために実態より軽く評価されてしまいます。
- 「最悪の日」の状態を基準に伝える(調査当日だけ頑張ってはいけない)
- 家族が「日頃はこういう状況」と補足説明する
- 夜間の様子・認知症の行動を具体的に伝える
- 転倒の頻度・回数を具体的な数字で伝える
認定区分とサービスの使える上限額
| 認定区分 | 状態の目安 | 月の支給限度額 | 自己負担(1割)上限 |
|---|---|---|---|
| 要支援1 | 日常生活はほぼ自立 | 50,320円 | 約5,032円 |
| 要支援2 | 立ち上がり・歩行が不安定 | 105,310円 | 約10,531円 |
| 要介護1 | 排泄・入浴等に一部介護が必要 | 167,650円 | 約16,765円 |
| 要介護2 | 日常生活全般に介護が必要 | 197,050円 | 約19,705円 |
| 要介護3 | 全面的な介護が必要。立位保持困難 | 270,480円 | 約27,048円 |
| 要介護4 | 重度の障害。全介助が必要 | 309,380円 | 約30,938円 |
| 要介護5 | 最重度。意思疎通が困難な場合も | 362,170円 | 約36,217円 |
認定に納得できない場合
「実態より軽く判定されたと感じる」場合は不服申立て(審査請求)ができます。認定通知を受け取ってから3ヶ月以内に都道府県の介護保険審査会に申立てることができます。また状態が大きく変わった場合は区分変更申請が可能です。