ボランティアへ
2024年9月ボランテイア支援のため、珠洲市を1週間訪問しました。
珠洲市は石川県にあり、2024年元旦に起きた石川県能登地方で発生した最大震度7の地震で死者数462人(災害関連死235人を含む)負傷者数1,336人、行方不明者3名と大きな被害をもたらした。遠方に住む家族も集まるこの日に救われたご家族もいれば、被害に遭ってしまったご家族もいた。全国の人が心を痛めた瞬間であった。
私は2011年3月25日出産のため帰省しており、育児のため支援復興に関与できなかったことが心に残っていた。そんな時に所属する職能団体より珠洲市のボランティの募集があり、申し込みさせてもらった。
珠洲市について
珠洲市は、石川県の能登半島の最北端に位置する市で、自然豊かな環境と独自の文化が魅力的。
- 地理: 珠洲市は三方を海に囲まれ、美しい里山と里海が共存しています。面積は247.20 km²で、2024年11月時点での推計人口は約10,656人。
- 気候: 比較的温暖な気候ですが、冬季には降雪が多くなる傾向。
- 歴史:珠洲市は1954年に複数の町村が合併し誕生。合併当初の人口は38,157人でしたが、現在は過疎化が進行し、日本本州で最も人口が少ない市となった。
交通手段( 東京 ↔️ 珠洲市 )
⚫️飛行機を利用する場合、羽田空港からのと里山空港まで約1時間、さらに珠洲市内へバスを使用し約45分で到着。(全日空(ANA)が直通便を提供、最安値は約9300円、バスは予約制で1,400円 ※2024年9月時点)
⚫️新幹線を利用する場合、東京から金沢まで約2時間30分、その後特急バスで約2時間30分
⚫️車の場合、東京から珠洲市まで約9時間程度かかりますが、自由度が高い移動が可能です。
※珠洲市に到着してからも移動手段は基本、車になるので、車で行ける方はそちらの方がオススメです。私の場合には職能団体が車を手配しててくれました。行きは飛行機、帰りは新幹線を利用。どちらの移動も良かったのですが、タイパ的には飛行機かと思います。
飲食店/スーパー/コンビニ
- すずなり食堂/すずなりキッチン…お弁当を早朝から売っていました。
- イタリアン・カフェ・こだま
- 生鮮食品と酒の店だいまる/フードはまおか
- ファミリーマート
- ウェルシア珠洲市野々江店
すずなりはすずなり駅にあり、朝6時から弁当を販売しています。コンビニはファミリーマートが主流で、コンビニですが夕方18時には閉店しまう店舗もありました。だいまるは惣菜コーナが充実していたのが特徴。支援できている人が多く、仕事帰りの18時過ぎにはレジが長蛇の列になっていました。
宿
職能団体で手配してもらった『珠洲ビーチホテル』は、支援者専用の宿となっていました。大浴場があり、のんびりできたのが嬉しかったです。
サポートできたこと
🔳仮設住宅に住むためにための手続きサポート
・仮設申込の行政手続き
・支援金・給付金の手続き
公的な手続きとなるため、何枚も書類の記載が必要になります。サポートさせてもらった方は家族が遠方に暮らしていたり、もともと一人暮らしの方だったので、一緒に記載させてもらったり、記載が難しい方は代行にて記載したりしました。支援金の手続きは全壊・半壊なの記載したり、もともと住んでいた住所と仮設の新しい住所を記載するなど手間のかかるものでした。
🔳仮設入居後の手続き
・ガス電気水道の開通手続き
・生活家電の選定サポート…仮設住宅に住む際に、必要な家電を持ち点数によってセレクトできる
ガス・電気・水道の開通依頼を電話で行い、ガスについては開通作業が必要なため訪問日時の調整が必要でした。また引き落とし先の手付きなどもあり高齢の方が一人で行うには大変な作業になることが実感できました。半日かかりの作業になりました。
生活家電は『空飛ぶ捜査医療団』が支援してくれました。一人の持ち点が決まったおり、家電は物によって点数かされています。必要なものを選んで、持ち点数内であればその家電が自分の物になります。オーブントースター、ヒーター、掃除機、電気ケトル、コタツ、扇風機、ドライヤーなどなどありました。
空飛ぶ捜索医療団【令和6年能登半島地震】仮設住宅に生活家電の配付支援を実施 https://arrows.peace-winds.org/journal/12250/
ここで珠洲市の特産物のご紹介
🔳能登牛
珠洲市の代表的な特産品の一つです。能登の自然豊かな環境で育てられた高品質な牛肉で、きめ細かい肉質と良質な脂肪が特徴。すき焼き用やサーロインステーキなど、様々な部位や調理法で楽しむことができます。
🔳海産物
珠洲の豊かな海で採れたアワビやサザエなどの加工品も特産品として人気
🔳日本酒
珠洲の地で250年以上酒造りを行ってきた宗玄酒造の日本酒も特産品
🔳焼き菓子
地元素材を活かしたバウムクーヘンなどの焼き菓子も珠洲市の特産品
🔳珠洲焼
幻の古陶と呼ばれる珠洲焼は、珠洲市の代表的な工芸品。伝統的な技法で作られる陶器は、その歴史的価値と芸術性で高く評価されている。
🔳木炭
石川県内で唯一専業として炭焼きを行う株式会社ノトハハソの木炭も珠洲市の特産品
🔳珪藻土製品
珪藻土を使用したコンロや七輪なども珠洲市の特徴的な製品
観光地
🔳見附島(みつけじま)
見附島は、石川県珠洲市に位置する無人島で、能登半島の象徴的な名勝として知られています。この島は全長158.5メートル、最大幅45.3メートル、高さ28メートルの地形を持ち、石川県の天然記念物に指定されています。見附島の名前は、弘法大師空海が佐渡島から能登に渡る際に最初に目にした島であることに由来しています
🔳海
地図の通り周りが海で囲まれており、夕日と海の景色は最高でした。
水平線が綺麗で、何時間も眺められます。
珠洲市のボランティアを通して
倒壊家屋が多く、震度7の影響の大きさを実際に感じることができました。何ができるのか、どんなことに困っているのか自分のできることを確認しながらボランティア作業を行う中で、今後の生活に不安を抱き悲観しながらも前を向いて生活していこうとされてりる珠洲市の住民の生きていく力を感じることが出来ました。
また市の職員、公共機関で働く方、専門職団体などが状況を共有しながらお互いでできること、やらなければいけないことを共有し、迅速に政策を練る、関係機関にサポートを依頼する職員の姿を見ることが出来ました。
たった1週間というボランティア期間でしたがあれから珠洲市のことが気になることが多いです。ふるさとの税やサイトなどを通して応援ができればいいなと考えています。
帰りは新幹線に乗り、駅で購入した金沢のクラフトビールを購入して思い出に浸りました。珠洲市は素敵な市でした、次は観光としてお邪魔したいと思います。